「私にはずっとずっと、…君だけだよ」


〜ロマンス〜


「ストライダー!これどういうこと?!」

私の可愛い想い人であるがズカズカと歩いてやってきた。

が私の事を「ストライダー」と呼ぶのは決まって怒っている時だ。

今度は何をしたっけな?と首をかしげながらを見る。

すると、の手の中で何かが光った。

「これよ!!」

そう言ってが掌を開くと、そこには昨夜こっそりとの寝てる時にプレゼントしたイヤリングが乗っていた。

「あぁ、気がついたか?」

何だか妙に照れくさくなり、顔を逸らして答える。

ついこの間立ち寄った町で偶然見つけた、とても綺麗に輝くブルーの石がはまっているイヤリング。

に似合うだろうと思わず買ってしまった。

しかし気恥ずかしくてなかなか渡せなかったが、昨夜やっと眠っているに渡せたのだった。

に似合うと思ってね。ちょっと貸して」

の前に立ち、手からイヤリングを取った。

そしての真っ黒で綺麗な髪を耳にかけてやり、パチンッとイヤリングをつける。

「ほら、やっぱりに似合ったな。…とても綺麗だ」

イヤリングをつけたはとても綺麗だった。

しかしそれ以上に、髪を掻き揚げた時に見せたのうなじに私の心臓が高鳴った。

「ア、アラゴルンッ///?!」

に名前を呼ばれてハッとすれば、私は無意識にの耳で輝いているイヤリングに口付けていた。

「…あ…いや…あまりに綺麗だったから…つい;すまない;」

何をやっているんだ!!と私は自分を叱咤したが、の反応は私を驚かせるものだった。

「あ、ううん!違うの!その…ビックリしただけだから…」

は私の服の裾を引っ張りながら顔を真っ赤にして俯いた。

この反応は…でもまさか!一体といくつ年が離れてると思うんだ?!そんなことはありえない。

もしかしたらも同じ気持ちなのか…

それともただ単に驚いただけなのか…

私はそう心の中で葛藤していた。

すると、私の目の前で俯いていたがバッと顔を上げ、思いがけない事を口にした。

「私、アラゴルンにお礼がしたいの!でも、私はお金持ってないから…その…私にして欲しいこと言って?出来ることは何でもするわ!」

は良い事を思いついた!と言わんばかりに満面の笑みを私に向けていた。

に…して欲しいこと??」

正直なところ、想いを寄せている女性にこんな事を言われ、変な考えも頭を過ぎったが、さすがにそれはヤバイだろ;ということになり、うーんと頭を捻る。

「ちなみにはどんなことだったらしてくれるんだ?」

そう聞くと、は考えなしに「何でも」と答えた。

「何でも」が一番困ったりもするのだが、この際正直になった方が利口かもと思い、考えた事を口にした。

「じゃあ…キスさせて欲しい」

まぁ、自分でも直球過ぎるとは思ったがしょうがない。考えた結果だ。

もちろん私の想像していた通りのの反応に思わず笑みが零れた。

「ななななななな!!!何言ってるの?!?!?!?!キキキキキキスって!!
!」

治まってきていた顔をさっきよりももっと真っ赤にして動揺していた。

とキスしたいんだ…ダメか?」

などとの耳元で囁けばは体を仰け反らせてブンブンと顔を横に振った。

「だ、ダメに決まってるじゃない!!私はアラゴルンの恋人でもなんでもないのよ?!」

恋人でもなんでもない…か。

さすがに凹んだ。

「言ってくれるじゃないか。私の気も知らないで…」

私はにズイッと一歩近づき、の腰を捕まえ引き寄せる。

そして強引にもの唇を奪った。

それはもう、容赦なく。

「ンンッ?!」

は驚きで両目を見開き、私を見てきた。

しかし、そんなこと気にしていられる余裕もなく、が苦しそうな表情になった瞬間に一度唇を離してやった。

するとは酸素を取り入れんと口をあけた瞬間、私は自分の舌を入りこませる。

何度も何度も角度を変え、長い時間私はを貪った。

「はぁ…アラ…ゴルン…」

潤んだ瞳で下から見つめてくるに、私は溺れきってしまった。

もう、後戻りは出来ない。

…愛してる…」

ずっとずっと言いたくて言えなかった言葉。

こんな形で伝えたくはなかったが…

「愛してる…」

私はを抱きしめ、耳元でそう呟いた。

「うん…。私も…大好き///」

…ん?今…何て言った??えぇーと…大…?いやいや、まさか…空耳…じゃない?!

「ッ?!な、何だって?!」

まさか今ここで返事が返ってくるとは思っていなく、しかも大好きときたものだ。

「え?え?!私、何か間違えた?!言っちゃいけなかった?!」

と、私の声に驚き、は半泣きな状態で私の腕の中でパニックになっていた。

私はガバッとの肩を掴んで引き離す。

「い、今が言ったことは…本当か?」

恐る恐る聞くと、はコクンと首を縦に振った。

自分でも情けないとは思ったが、これほどまでに人を愛しいと思ったことはなかった。

そしてこれほどまでに幸せだと思った瞬間もなかった。

私は俯いてしまっているの顎を持ち上げ上を向かせると、今度はそっと優しく口付けた。




「私にはずっとずっと、…君だけだよ」



これからが私たちのロマンスの始まり…








あとがき;

もう、書いていて自分が何を書きたいのか分からなくなってきました(ダメじゃん;)

って言うか、絶対アラゴルンはこんなキャラじゃないし;もっと余裕たっぷりなのがアラゴルンだと思うのであります。

でもでも、アラゴルン(ヴィゴでも可)に激しくキスされたくないですか?!奪われるような、蕩けるような///考えただけで心臓バクバクで鼻血もんです…。
アァ…こんなにカッコいい人に激しく愛されたい…。
と、ここまで読んでくださった様!本当にありがとうございます(涙)
最近妄想は出来るんですが、なかなか執筆には至らなく、またしてもこんなわけの分からない駄文になってしまったことをお許しください;
今後も頑張って生きたいです!(字、違うから!残念!!)




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