「…本当に申し訳ないのだが―――」
「嫌ですッ!!会った事もない男性の元へ嫁ぐなど出来ませんッ!!」
「…私だって可愛いお前を、嫁がせたくはないんだ…。しかし、セオデン王がお前の為をと思ってわざわざ足を運んで取ってきてくださった御縁談。きっと相手のお方も悪い人ではあるまい」
「お父様ッ!お忘れですか?!私は…私にはもう、愛している人がいるんです!!この想いを裏切って他の人へ嫁ぐなどッ!」
「…ッ!お前はまだ…忘れられていないのか…?確かに彼は申し分なかった…。それこそ私だってお前と彼との交際を心から喜んでいたんだ。しかし…今はもう、彼はいない…。…彼はもう死んだんだよ…受け入れなさい。」
私の父は、王宮で我が国の主であるセオデン王の側近として働いていたが、今日は久しぶりにお昼を過ぎた辺りに家に帰ってきた。
そして私を見るなり発した言葉は想像もしていなかった言葉。
「セオデン王からお前に縁談の話が出た!お前はゴンドールに嫁ぐのだ!」
そんな言葉を聞いて、私は頭が真っ白になった。
だって…私はまだ忘れていないから。
私の隣にいつも彼がいた事を。
彼が隣にいるのが自然で、彼が近くにいない時は胸が張り裂けそうで息が出来ないほど苦しかった。
彼の太陽にきらめき、風になびく金の髪がとても綺麗で好き。
彼の優しく微笑んでくれた時のブルーグレイの瞳が好き。
彼の薄くもなく厚くもない、とても綺麗な形をした唇が好き。
彼の低くて少し掠れた声が好き。
彼の私を抱きしめてくれた時の力強さが好き。
好きで好きで堪らなくて、どんな言葉にも例えられないほど彼を愛してた。
………でも、私たちの幸せな時間はあっという間に脆くも崩れ去った……。
「、このオークとの戦いから帰ってきたら……プロポーズしたいんだッ!」
戦いに赴く前夜、彼は闇夜でも分かるくらい緊張の為か、顔が真っ赤になっていた。
しかし私はまだプロポーズされてないのにも関わらず、彼の一生懸命な姿を見て、涙を流して頷いた。
もちろん私も同じ気持ちだから。
彼の気持ちが本気で嬉しかった。
そして次の日、私はお母様と一緒にお父様と彼を見送りに外へ出た。
彼は笑顔で「行って来るよ」と言って軽く私の額にキスをすると、馬に乗ってすぐに遠く、小さくなってしまった。
次に彼を見た時には青白い顔をし、鎧の所々に血が付着していて、背中には……。
今後二度と、あの優しいブルーグレイの瞳は私を映すことはなかった。
彼が亡くなってから1度だけ彼の家へ行き、部屋へ入った。
初めて入った彼の部屋は、私と彼との思い出がいっぱい置いてあった。
私が綺麗だと言っていた花をドライフラワーにして飾ってあったり、私が初めて誕生日にあげたネックレスは大事に壁にかけてあった。
何よりも私は、彼の香りが残っているこの部屋がとっても落ち着いて、彼のベッドに目を瞑って横になれば、彼に抱きしめてもらっている感覚に陥った。
しかし、私だって半年も経てば理解しなくてはいけなくなってくる。
いつまでも泣いてばかりいちゃいけない。
前を見つめないと…。
…ただ、分かっていても頭では理解するのに、体が追いついていかなかった。
そしてやっと少しずつ笑顔を見せられるようになった頃にセオデン王からの縁談の話…。
そんなの無理に決まってる。
私の心は一生彼にあるのだから。
そう、お父様にもお母様にも申し訳ない事だと思うけれど、どうしても他の人との結婚なんて考えられない。
一生独りでいると決めたのだから…。
「様、本当によろしかったんですか?いくらセオデン王の頼みだからと言って…」
「…えぇ、1週間という条件付だから大丈夫よ?それよりメアリー、貴女まで連れてきてしまってごめんなさい。全てを知っている貴女にはどうしても一緒についてきて欲しかったの」
「とんでもない!!私は様のお役に立てるだけで嬉しいのですから!メアリーは様と一緒であれば、どこへでも付いて行きますよ!」
私が5歳の頃、私の屋敷にメイドとして通っていたメアリーの母親は、私のお母様に頼まれて私と同い年であるメアリーを紹介してきた。
「お嬢様。私の娘のメアリーです。お嬢様のお話し相手にしてあげてください」
そう言って母親の後ろから顔を出した女の子は、赤毛を後ろで二つに結んで、第一印象は「大人しい」「弱々しい」など、何だか幼心に守ってあげたくなってしまう感じの女の子がメアリーだった。
それからと言うもの、私たちはいつも一緒だった。
物心がつき始めた12歳頃からメアリーは私の身の回りの世話をしたいと、侍女を買って出たのだ。
始めは「メアリーは友達なのに侍女なんて嫌よ」と私は反対していたのだけれど、メアリーは決して首を縦には振らなかった。
結局私もメアリーの強い要望に根負けして侍女となってもらうことになったが、私たちの友情が変わることはなかった。
そして21歳になった今、私はセオデン王がもって帰ってきたゴンドールの執政家嫡男との縁談話を断りきれず、それでも私の思いも解って欲しいと懇願した結果、とりあえず1週間ゴンドールで過ごして、それから決めて欲しいと言われ、私はその条件でなら…とゴンドールに向かう事を決意し、メアリーも一緒に来てもらったのだ。
さすがにゴンドールまでの道程で女性二人と言うのは何とも心もとないので、お父様の命令で護衛が3人付いて来ている。
今は私たちの前に2人、後ろに1人で1列になって森の中を馬で歩いているところだった。
前を進んでいる2人の護衛のうちの1人が、私のほうに振り向いた。
「姫様!もうすぐ森を抜け、ゴンドールの都が見えてくる頃ですよ!」
心なしか安堵の表情を浮かべ、また前を向いて歩き出した。
「様、良かったですね♪もうすぐフカフカのベッドで休めますよ!メアリーはこんなに遠出をしたことがなかったので、腰も股の内側も擦れちゃって痛いですよ;しかも野宿だって何年もしてなかったから疲れ果てちゃいました(苦笑)」
メアリーは「もう勘弁!」って顔をしてホールドアップしたのを見て、私は思わず笑ってしまった。
「フフ、そうね〜。さすがの私も疲れちゃった;早くお風呂に入ってベッドで休みたいわ!髪がバサバサだもの;」
「え〜?様の髪はこんな生活をしているのにとても綺麗だと思ったんですが?今朝も櫛を通した時に羨ましい!って思ったんですもの。私の髪の方こそバッサバサのボッサボサですよ?」
などと髪の毛の話で盛り上がっていた瞬間、ヒュンッと何かが飛んできたと思った時には、前を歩いていた護衛の1人が乗っていた馬から落ちて倒れた。
そしてそれにビックリしたのか、私が乗っていた馬が急に後ろ足で立ち上がり、私は捕まりきれずに落とされてしまった。
思いっきり腰を打った痛みで私は顔を顰めていると、メアリーの悲鳴が馬の足音と共に遠ざかってしまった。
メアリー!!
心の中で叫ぶも、声に出ずに喉の奥で止まってしまった。
そして残った護衛二人は私を守るようにして立ちはだかり、私は一体彼らの前に何がいるのかすぐに分からなかった。
しかし、未だ立てずにいた私の目に映ったものは薄気味悪く、とても異臭を漂わせている醜いオークが5人、ニヤニヤしながら立っていた。
オークの5人のうち3人は、錆びれて切れ味の悪そうな剣を携えていて、後の2人は手に弓矢を持っていた。
さっき飛んできたのは、間違いなくこのオークたちが放った矢だと言うのは一目瞭然だ。
私は今の現状に座っているわけにも行かず、何とか立ち上がるとオークらを睨んだ。
しかし、女の私が睨みをきかせたところでオークたちにとったら痛くも痒くもないというところだろう。
「私たちを無事にここを通せば、あなた達の命を救ってあげるわ。でも、私たちに危害を加えるようなら、ローハンもゴンドールも黙っていない。どう?それでも私たちを殺す?」
殺戮のみで生きているオークにこんな言葉言ったって、どうしようもないのは分かっている…。
少しでもメアリーだけでも遠くに逃げてくれたら…。
そんな事を考えてながら目線を逸らさずにいると、リーダー格のオークが弓矢を持っていたオークから弓矢を奪い取り、私へと向けてきた。
「フン、面白い事を言う女だ。逃がせば俺たちの命を救う?俺たちは別に命など惜しくない。ただ単に殺したいだけなのさ!笑わせてくれたお礼にお前から殺してやる。死ね!!」
私は覚悟を決めて目を瞑り、次に来るであろう衝撃を想像した。
お父様…お母様…ごめんなさい…。
セオデン様…ゴンドールとの縁談を台無しにしてしまって申し訳ありません…。
……待ってて…もうすぐ逝くから。
………あら?衝撃が来ない…?
いつまで経っても衝撃が来ない為、私は恐る恐る目を開けると、目の前にはローハンからずっと一緒についてきてくれた護衛の1人が両手を広げて私の前に立っていた。
「ッ!!な、何故?!何故こんなことッ!!」
私は目の前の光景が信じられず、目を見開いて目の前の姿を見ると、護衛の彼は私の方を見て、一言だけ呟いた。
「様…を…守るのが…私の役目…です…。それで…なくても…私は…カラン様を…お慕いしておりました…。どう…か…、ゴンドールまで…逃げ延びてください…」
「ダメよッ!死んではダメッ!!貴方も一緒に逃げるのよッ!」
私が必死で訴えている間、彼は矢を3本受けながらも私を逃がそうとしてくれた。
しかし、そんな彼もついに力尽きてその場に倒れこんだ。
そして残っているもう一人の護衛は、自らオークと剣を交えて無残にも後ろから切りつけられて絶命した…。
正直、護衛の彼らが命を懸けて守ってくれた私の命は、ここから逃げられることもなく終わろうとしている。
私は再び覚悟を決め、腰にぶら下がっている護身用にと持たされた女性用の比較的軽い剣を抜き、5人のオークの前に立ちふさがった。
私は貴族の娘だからと言って、剣を全く扱えないわけではない。
幼い頃はセオドレド様やエオメル様に剣の扱い方を教わっていたのだ。
それ故、彼らの仇として1人でも敵を倒したいと思い、剣を構える。
「俺がやる」
そう言って一人のオークがニヤつきながら私の前にやってきた。
右肩に担ぐように持っていた剣をブォンと鳴らせて片手で構えると、それを思いっきり私に向けて振り下ろしてくる。
私は何とかそれを避け、その反動で背中を目掛けて剣を振った。
しかしそれを見通していたのか、剣は弾かれて弧を描くように回転しながら私の手元を離れ、地に音を立てて落ちた。
もう、本当に後がなくなった…。
こういう時に「もっと剣術を習っていれば…」という思いが押し寄せてくるが、今この場でそんな事を思ったところでどうすることも出来ないのが現実。
恐怖のあまり、逃げていった馬たちがいないため、走って逃げてもすぐに追いつかれて殺される。
どうしたら?
どうすれば?
ジリジリと追い詰められ、後がなくなった私に最期の一振りが落とされた。
「ギャアァァア!!」
「キャアッ!!」
突然の叫び声にビックリした私は、思わず肩をビクつかせながら叫んでしまった。
そして私の目の前にある光景は今まで目の前にあったものとは全く別物で、私たちを襲っていたオークたちは瞬間にして全て絶命していた。
見ると、全てのオークには後ろから矢が刺さっている。
驚きと安堵で、腰が立たなくなった私はその場にしゃがみこんでしまった。
そして矢を放ったであろう茂みから現れたのは、一人の高貴なオーラを身に纏った男性とその護衛であろうか、他に4人の供を連れて馬に乗って私を見下ろしてきた。
「あ、あの…」
「女が一人。護衛が三人。こんなところで何をやっている?俺たちが通らなければあんたは今頃殺されていたぞ?」
心なしか怒っているようにも見えるその高貴な男性は、馬から降りて私の前に屈んだ。
そして私の左腕を見て、顔を顰めている。
「やられたのか?」
一瞬何の事を言われているのか分からなかったが、冷静になってくると少しずつ二の腕の辺りがジンジンしてくるのが感じられた。
そっと見てみるとそこにはいつ掠ったのか、袖が破れて血が滲んでいるのが分かる。
必死だった為なのか全く気がつかなかったが、気がついてしまうと途端にズキズキと痛み出した。
「いつの間に…」
私はポツリとそう呟くと、目の前から溜息が聞こえてきた。
そして不意に左腕を掴まれた…と思った途端、傷口に生暖かい感触が伝わってきた。
「……ちょッ!!な、何をしているんです?!」
一瞬何が起きたのか理解出来なかったが、その男性は私の傷口に唇を当て血を吸い出し、それを吐き出している。
「何って…オークにやられたんだったら武器に毒が塗ってある可能性もあるからな。それを吸い出さないと死ぬ事だ
ってあるんだ。痛いかもしれないが少し我慢するんだ」
そう言って尚も続けるその男性に、顔が赤くなるのが分かった。
こんなどこの誰だか分からない…ましてやまだ名前すら聞いていない男性にこんなことされるなんて、私自身ビックリだ。
「これで大分毒は抜けただろうが、熱が出るだろうから管理はちゃんとしておいた方がいい」
彼は口元を袖で拭い、自分の服の裾を引き裂くと私の傷口に巻いてくれた。
「あの…本当にありがとうございます…。命を助けて頂いたのに傷の手当てまで…」
「いや、そんな大したことはしてないから気にするな。それより、あんたの馬は逃げてしまったようだが…家には帰れるのか?」
「え?」
辺りを見回すと、確かにローハンから乗ってきた馬は私を振り落としてから完全に逃げ去ったようで、戻ってくる気配すらなかった。
もちろん護衛たちが乗っていた馬も同様。
しかし、1番気がかりなのはメアリーだった。
彼女は一体どこに行ってしまったのか?
無事でいるのか?
まさか…オークに…?
「ん?どうかしたか?顔色が悪いが…」
そう言って心配そうに覗き込んでくる男性と目が合った。
「私の侍女…いえ、友人がさっきのオークの襲撃で暴れた馬にしがみついてどこかに行ってしまったのです…。帰る前に彼女を見つけなければ…。それに私を守ってくれた彼らの供養も―――ッ!!」
私が不意に向けた視線の先には、馬に乗った男性が見覚えのある少女を抱きかかえてこちらに向かってくるのが見えた。
「メアリー?!メアリーッ!!」
私はすぐさま立ち上がり、メアリーを抱きかかえてる男性の側に駆け寄った。
そしてその男性はメアリーを抱いたまま馬を降りて、私に託すようにその場にメアリーを横たわらせる。
メアリーは土埃まみれになっていて、目は瞑ったままだった。
一瞬嫌な予感が頭を過ぎった。
私は必死にメアリーに呼びかける。
しかし反応がない。
私はメアリーを連れてきた男性を見上げると、彼は微笑んでいた。
「その子は大丈夫ですよ。今は気を失っているだけ。すこし離れたところで倒れているのを見つけたんでもしかしてと思って連れてきたんです」
その言葉を聞いて本当に力が抜け、私はその場に座り込んでしまった。
「ファラミア、よく見つけてきたな」
「兄上こそ5人とはいえ、お手柄じゃないですか」
目の前の二人は兄弟であるのか、仲良くそんな会話をしている。
そして二人して私のほうに視線を向けると、兄と呼ばれた私を助けてくれた男性
が手を差し伸べてきた。
私はその差し出された手を掴み立ち上がると、改めて彼らを見る。
格好からしてきっとかなり高い地位だと言うことが容易に想像ができた。
「あの!助けていただいて本当にありがとうございます!メアリーも気を失っているにしろ、命に別状がないようで…貴方がたのお陰です。あ、自己紹介がまだでしたね。私はローハンのセオデン王の側近、ヒューイの娘のと申します。実はゴンドールに向かう途中だったのですが、オークの襲撃にあってしまって…」
「貴女がですって?!あ、兄上!!」
「あ、ああ…。いや、もしかしたらとは思っていたが、まさか本当にそうだとは…」
目の前の男性二人は、明らかに動揺し出した。
「あの…私の事を知っていらっしゃるのですか?……もしかして…ボロミア…様?」
二人の動揺している姿を見て、直感的にそう感じた。
そして私の問いかけに答えるかのように、メアリーを助けた男性が頷いた。
「私はファラミア。そしてこちらが私の兄のボロミアです。私たちはなかなか到着しない貴女がたを、父の命令で探しにきていたんですよ」
ファラミア様は優しく微笑みながら、そう説明してくれた。
「申し訳ありません;途中で道に迷ったりしてしまって…やっともうすぐって時に襲われてしまったので…」
「いや、何も君が謝ることはない。聞いた話によると、少し強引にゴンドールに向かわされたらしいじゃないか。こんな危険な旅をしてまで来てくれたんだ、ゴンドールは歓迎する」
「…ボロミア様、ファラミア様…ありがとうございます」
私は二人に感謝すると、ボロミア様が少し照れたように頭を掻いた。
「えっと…って呼んでも?」
「え?!え、えぇ。どうぞ」
急に名前を呼ばれて驚いたが、私はすぐに頷いた。
「では。これからは堅苦しいことはなしだ。俺のことはボロミアと呼んで欲しい。「様」なんてものは付けなくていいから、そう呼んでくれ」
「しかしッ――」
まだ会ったばかりの人…しかも縁談相手の執政家嫡男であるボロミア様を呼び捨てなんて…
「…呼んではくれないか?」
ちょっとちょっと…;何故ボロミア様が悲しい顔をなさるのですか!と、思わずツッコミを入れたくなるほど、眉間に皺を寄せて悲しそうな顔を見せた。
「う…;わ、分かりました。…ボロ…ミア…」
「ハハッ!それでいい」
私が名前を呼んだだけで、何故か嬉しそうに笑うボロミアを見て、私はホッと息を吐き出した。
「さ、も疲れただろう?陽が陰らない内にミナス・ティリスへ帰ろう」
「あ、あの!待ってくださいッ!えっと…私を守ってくれた3人を…このままにしては行けません…」
少し離れたところに横たわっている彼らを見て、馬が止めてある方へ向かって歩き出したボロミアに訴えた。
「何を言ってるんだ。もちろん彼らをこのままにして帰るなんてことはしない。ちゃんとミナス・ティリスにだが、連れて帰って供養するよ。彼らのことは俺の部下に任せて、は俺と一緒に馬に乗るんだ。メアリー…と言ったか?あの少女はファラミアが連れて来るから何も心配は要らないぞ?さ、おいで」
ボロミアは私が気にかけている事をすべて理解して対策を考えてくれていたのだ。
その気持ちが嬉しくて、私は素直に差し出された手を掴んでボロミアに後ろから抱えられるように馬に乗った。
ボロミアは馬を走らせると、程なくして森を抜けることが出来た。
そして見えてきたのは白く輝く都、ミナス・ティリスだった…。
ここまではヒロインのちょっとした過去とボロたんに出会うまでw
厳しいボロたん、優しいボロたん、可愛いボロたんを書いたのですが、ちゃんと書けていますでしょうか;
ちょっと心配です;
後半はしどろもどろで可愛いボロたんをたくさん出そうかと考え中ですw
あと、ちょっとエロティック(いや、過激ではないですよ)なボロたんなんかも出せたら出したいかなw
ぐふふwグフフフフww(←キモいから帰れ!)
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